農林水産省主催のビジネスコンテストで優秀賞を受賞しました！

2021年12月4日 all ニュースブログ

先日開催された農林水産省主催、令和３年度「INACOME」ビジネスコンテストで株式会社中川が優秀賞を受賞しました。「INACOME」は農山漁村地域の「タカラ」を様々な企業や団体の「チカラ」でビジネスにすることを目指し開催されているビジネスコンテストです。

今回は100件以上のエントリーがあり、その中で１次、２次審査を通過した1０名により11月27日に最終選考が行われ、株式会社中川では、「林業用資材運搬型ドローンいたきその活用」について発表しました。

環境の保全や災害の防止など森林の持つ役割はとても重要です。一方、伐採されている森林の面積に対し、植林されていない山林が多く存在します。その林業業界における課題解決に向け、植林する人手を確保していく必要があります。

しかし、植林用の苗木は100本で20kg、それに伴い必要な資材も同程度の重さがあり、現場まで急な斜面を片道30分以上、それらを背負って登らなければなりません。それは現場作業員にとって肉体的負担が大きく、効率も悪いです。労働災害にもつながります。

それらのような現場の課題を解決するために私たちは高性能機械や大型のドローンを扱う上道キカイさんと林業用ドローンいたきそを2018年に開発しました。約25㎏まで苗木や資材を運搬することができる大型ドローンで、運搬時間は現場まで約3分に短縮されました。

株式会社中川ではすでに現場でも導入しており、作業員の肉体的負担軽減、現場の効率化に繋がっています。林業初心者や女性でも山に関われる仕事にし、植林面積の増加に繋がっていくだけなく、災害時の支援物資の運搬などにも使用できます。

今回受賞した、これらのドローンの活用事例について、より多くの方に知っていただき、林業業界にさらに若手の担い手や女性が参入しやすい状態を作っていきたいと思います。

＞＞受賞者＜＜

■最優秀賞
櫻井　杏子　「各産地の師匠の栽培指導のカルテし、オンラインで若手農業者へつなぐ」

■優秀賞（順不同）
中川　雅也　「林業用資材運搬型ドローンいたきその活用」
古野　蒼空　「水中ドローン活用による磯焼け対策の改善」

■特別賞（順不同）
渡部　真之助「伐採予定地で行うサバイバルゲーム事業」
平林　馨　　「静岡の資源を活かす養殖家育成拠点の構築」
村山　大樹　「若者を農村に呼び込むありのまま民泊の推進」