「熊野の森再生事業」に参画した地元企業様とどんぐり拾いをしました@熊野本宮大社
熊野地域(和歌山県田辺市)の森林を後世に残すための事業、「熊野の森再生事業(企業の森)」に参画した地元田辺市の企業様とその家族や従業員のみなさんと、熊野本宮大社の境内にてどんぐり拾いを行いました。
「熊野の森再生事業」とは、熊野地域と森林の保全に賛同する企業が、地元の耕作放棄地や空き地で苗木を育成し、育った苗木を当社が買取るというものです。その苗を賛同企業と共に熊野の山に植栽します。管理は当社が行い、苗木のもとになるどんぐりは地域の子どもたちと拾い、森林を再生していくというサイクルをつくります。
今回参加したのは「株式会社中村工務店様(建設業)」「田辺自動車学校様教習所)」「株式会社堀忠商店様(酒卸業)」「株式会社横田様(内装業)」「株式会社たがみ様(米卸業)」「濵田表具店様(表具業)」全6社のみなさんです。また、その従業員やご家族を含め30人の方にご参加いただきました。
熊野本宮大社の前に集合し、さっそくどんぐり拾い。
今回拾ったのは「イチイガシ」という樹木のどんぐり。現在の日本では、神社の境内などの保護された場所以外では、もうほとんど見ることのできない木だそうです。
当社の樹木医である大谷に樹木やどんぐりについての解説を聞きながら、子どもも大人も一緒になって一生懸命どんぐりを拾いました。子どもたちは「大谷さん、この木の実は何の実なの?」と興味津々。
イチイガシという木の皮はこのような変わった模様をしていて、表面の皮がはがれているのが特徴とのこと。木は新しい皮が内側から発生するため、はがれてきている皮は一番古い皮なのだそうです。知らなかった!
全員でこんなにもたくさんのどんぐりを拾いました。
拾ったどんぐりは参加企業様や当社が持ち帰り、これから約2年かけて育苗し、その後地元の山林に植栽します。育てている様子もまたお知らせできればと思います!
1時間ほどどんぐりを拾った後は、みんなで昼食タイム。
今回のお弁当も地元の食材を使った特別メニューです。田辺市にあるレストラン「the CUE」で余った廃棄されるはずだった食材を活用し、食材のロスをなくすエコな林業弁当を作っていただきました。
【メニュー】
■熊野米を使ったおにぎり2個
・おにぎりの具材1:シラスの紀州煮(田辺のしらす/日本酒の交/いなりの醤油/中辺路のゆず)
・おにぎりの具材2:紀州わらべの梅干し
■スペインオムレツ
■エスカベッシュ
■鶏のアロンティーヌ きこり風
とってもおいしくて全員完食でした!
昼食が終わると、みんなで熊野本宮大社の境内を散策。熊野本宮大社は熊野三山の中心、全国に2700社ある熊野神社の総本宮です。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」としても登録されており、はるか昔からよみがえりの地として奥の方が参拝に訪れた場所です。サッカー日本代表のエンブレムにある「八咫烏(やたがらす)」は熊野の神様としてお使いしていたといわれていて、熊野本宮大社のいたるところでみることができます。
境内の散策が終わると、林業作業員の安全と、今回の事業の成功を願い参拝を行いました。
これから2年かけて地元企業の皆さんとともに、熊野の森林を守るため大切に苗を育てていきたいと思います。