【二年連続!】グッドデザイン賞を受賞しました

2021年10月20日 allニュース

和歌山県田辺市を拠点に造林業を展開する林業ベンチャーの株式会社中川が、「働き方の改革  ~林業界における新たな働き方~」でグッドデザイン賞を受賞しました。

受賞カテゴリーは「産業向け意識改善・マネジメント・取り組み」で、昨年の「熊野の森再生事業」に続いて2度目の受賞です。

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■受賞の概要

森林保全が重視される中、現在林業界において人材不足が深刻化している。長時間労働や死傷率の高さ等働く環境に課題が多く担い手不足を生み出す悪循環になっている。弊社では1日6時間労働制やドローンを利用した肉体的負担の軽減、女性でも現場で活躍できる仕組みを構築した。結果今年採用費を一切かけずに5名(4名が20代)の社員が入社。

■デザインが生まれた背景

林業業界は全産業の中でもっとも死傷率が高く、危険な職業である。また給与も低く、長時間労働や福利厚生の薄さ、休日がないなど労働環境が整えられていない。一方で世界の環境に対する意識の向上により、森林保全の重要性が叫ばれている。若手の林業現場作業員を多く採用していく必要があるが、働く環境の悪さによってどの事業体も採用が難しいという現状がある。そのため当社では、「誰でも働きやすく安全である環境」を整えることによって、林業界の次世代の担い手を増やしたいと考え、社内において新しい働き方を構築し、発信している。

■デザインを実現した経緯とその成果

「林業=重労働」「林業=男性の仕事」という従来のイメージや実態を変えたいという想いから現場作業での肉体的負担を削減するため、林業資材運搬用のドローンを開発、導入した。ドローンは15kgの重量物を3分前後で山頂まで運搬することができる。今までは人力で片道40分かけ20kgの苗木や資材を背負って山頂まで運んでいたため特に女性が参入するにあたり障壁となっていたが、その問題が解消された。また当社は自社で働く女性社員が、女性視点で働きやすい環境を提案し改良している。その他にも子ども連れ出勤や当日欠勤を可能にするなどママ・パパ世代の人にも働きやすい環境を整えている。Wワークをしたい従業員も働きやすいよう、副業OKでいつどの仕事をするのかについても自由に決められる。従業員の中には農業をするものや起業をしたものもいる。

■これまでの実績

2016年創業 2019年林業用ドローン「いたきそ」の開発 2020年SDGs事業所認定(一般社団法人日本SDGs協会) 2020年グッドデザイン賞受賞 2021年健康経営優良法人2021中小規模法人部門認定 2021年4月時点で社員25名(女性5名:男性20名)

(株)中川の雇用状況 ・従業員数25名 ・男性20名/女性5名 ・移住者12名(東京、岐阜、兵庫、大阪、山形、福島等)・平均年齢37.4歳

今後とも従業員の働きやすさや安全を追求した環境を整えてまいりたいと思います!

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